仕事納めで16:00から納会があった。しかし、勤務時間中にアルコールを出すというのはいかがなものか。せめて、17:00以降にするのが筋というものだろう。
昨日の購入 なし
昨日の読了
アマルティア・セン「貧困の克服」集英社新書 A
ちょっと評価がアマイのはいうまでもなくセンに対する好感が原因である。ご存知かとは思うが、あえて再確認すると、アマルティア・センはインド出身(現在のバングラデッシュ)、イギリスで活躍中の経済学者。「哲学と経済学を結合した」ということで、アジア出身者としてははじめてノーベル経済学賞を受賞。有名な業績としては、「飢饉はかならずしも凶作とリニアに因果関係をもつわけではない。民主政治の確立している国では、凶作が起きても飢饉は起こらない」ことを、歴史的・実証的に証明したことが有名。
この本は、日本を含む四箇所で行われた講演の記録。センの主張は「人間の安全保障」というもの。わが国でも金子勝などによって「セーフティネット」というタームはかなり知名度を上げてきたとおもわれるが、センのこのことばはたんに経済的なセーフティネットのみを指すことばではなく、たとえば日本国憲法にそくしていえば、「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」という25条の生存権にくわえて、19条、20条の思想・信仰の自由、13条の基本的人権の尊重、そして何よりも26条の「教育を受ける権利」に重点をおいていることであろう。グローバリゼーションじたいをセンは否定はしていない。しかし、グローバリゼーションによって、タイのバーツ危機のように、大幅な為替の変動によって最も低所得な階層が大打撃を受けることのないよう、福祉を充実させると同様、初等教育に力を入れて識字率を上げることを経済の底上げとしてたいへんに強調している。また、エマニュエル・トッドどうよう、識字率の上昇が出生率とたいへん緊密に逆相関していることにも注意を喚起している。
このようなセン経済学の恰好の入門書としてお勧めできる好著だ。
>山村さん
そうかもしれません。今は亡きわがO渕首相を盛んに持ち上げているのは何とも。
まあ、A評価は、ひょっとしたらこれを読んでくれているかもしれない未知の読者に対しての政治的プロパガンダです。本筋は、岩波の「不平等の再検討」とか日経の「自由と経済開発」、そして何よりも東洋経済新報社の「不平等の経済学」を読むべきですよね。
コメント (1)
あんな薄い本なのに、未だ読了せず。
悪くないけど、講演の寄せ集めて、ちょっと雑然としてるよね。
投稿者: michiaki01 | 2005年12月30日 23:28
日時: 2005年12月30日 23:28