さいきん、読書のスピードがめっきり落ちた。もともと、新書なら30分から一時間で一冊、通常の単行本では易しいものなら一時間くらい、1000ページくらいのふつうの本なら四、五時間で読みきってしまってしまったものだ。それが、このところ、一日で300ページ程度のものを一、二冊がやっとになってしまっている。この原因については思い当たることがいくつかあるので、また項を改めてかこうと思う。
もっとも嫌いなもののひとつは「床屋へ行くこと」である。いま、QBハウスというアメリカンスタイルのチェーンができて、カットのみ十分でやってくれるので、利用している。昨日、新年を迎えるにあたって切っていたのだが、男性よりも女性の理髪師さんのほうが、なぜか乱暴な気がしているのは、わたくしだけだろうか?
昨日の購入
「一冊でわかる 感情」「一冊でわかる 古代のイギリス」岩波書店
斎藤純一「自由」岩波書店 思考のフロンティア
「ロールズ」「ウィトゲンシュタイン」「ドゥルーズ」講談社 現代思想の冒険者たちセレクト
「ミリンダ王の問い(上)(中)」平凡社東洋文庫
ケインズ「貨幣改革論・若き日の信条」中公クラシックス
大岡昇平「野火・ハムレット日記」岩波文庫
サン=テグジュペリ「星の王子様」ちくま文庫
マッキンタイア「美徳なき時代」みすず書房
レヴィ=ストロース「レヴィ=ストロース講義」平凡社ライブラリー
立松和平「春雷」河出文庫
シュレージンガー「アメリカの分裂」岩波書店
エリ・ヴィーゼル「夜・夜明け・昼」みすず書房
今回の購入書籍についてはかんたんな解説をしておこう。まず、「一冊でわかる」シリーズは、イギリスのオックスフォード・プレスから出版されている、新書みたいなシリーズ。それぞれのテーマにつき、専門家がまとまった解説を書いている。わりとわかりやすい。「思考のフロンティア」シリーズは、岩波が誇る左傾知識人が抽象的テーマに基づいていろいろ書いている。両方のシリーズについては内容のいかんを問わず購入するようにしている。講談社の「現代思想の冒険者たち」シリーズも、内容に出来不出来もあるが、現代思想を概観できるよいシリーズである。これも、セレクトシリーズといって、ハードカバーからソフトカバーに変わって、廉価になったもので出たときに購入することにしている。「ミリンダ王の問い」下巻を買わなかったのは単に在庫がなかったからだ。中公クラシックシリーズも、全部読んでおきたい本ばかりだ。ただし、本によっては訳がよくないものがあり、注意が必要。「星の王子様」は新訳らしい。なお、別の出版社から辛酸なめ子氏によるこれも新訳が出ている。マッキンタイアはアメリカのコミュニタリアン(共同体主義と訳される)の代表。いわゆる保守主義といってよい。レーガン=サッチャー(=小泉純一郎)の新自由主義には反対する立場をとる。最後のエリ・ヴィーゼルは、プリーモ・レヴィと並んで、アウシュビッツの生存者の代表。ホロコーストを主題にした作品をいくつも書いている。このふたりとも、自殺というかたちで生にピリオドを打ったのは、たぶん偶然ではない。
昨日の読了
フロム「夢の精神分析」東京創元社 C
特に読む必要もないだろう。