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クリスマス

 だからといって何も特別のことはない。
 そういえば、昨日ソルジェニーツィンの自伝「仔牛が樫の木に角突いた」が届いたが、かれの本はほとんどすべて新潮社が版権を持っているのだった(そして現在だいたい絶版になっている)。これはどういうことかというと、きっとソ連崩壊以前は反ソ感情を煽るために政治的に使われたということではないのか? そしてソ連崩壊後、お役ご免となって絶版にしてしまった、と。新潮社の政治的な性格をかんがえればありそうなことに思う。しかし、気の毒なのはソルジェニーツィン本人。「ソ連の反体制文学者」というレッテルを貼られてしまえば、ソ連崩壊後は読まれなくなるのは当然ではないか。文学的価値から言っても、トルストイ・ドストエフスキーと並ぶ、ロシアが生んだ最大の文学者なのに。
 心ある方々には、是非「イワン・デニーソヴィチの一日」そして有名作「ガン病棟」の一読を勧めたい。とくに「ガン病棟」の文学的手法には少々驚かれることと思う(この手法が徹底されているのが「煉獄の中で」である)。

昨日の購入 なし

昨日の読了
 佐伯啓思「現代社会論」 C
 エーリッヒ・フロム「人間における自由」 C

 両方ともわるい本ではないのだが、ただ面白くない。前者はあまりにもポストモダンの影響がつよすぎる。80年代の本、というかんじ。後者は「自由からの逃走」の続編としてかかれたようだが(そしてよく読まれているようだが)、「人間にとってよい生活とはあくまで相対的なものである」というポストモダン的なテーゼに対する反論を延々としてある本なので、やはり飽きてくる。ナチスから命からがら逃げたフロムとしては、「絶対悪、絶対善は存在する!」といいたいのはわかるのだが。

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2005年12月25日 09:32に投稿されたエントリーのページです。

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