
筆者は歴史に興味がある。それはたとえば幕末の血湧き肉躍る人物群像に憧れる、というレベルのものではなく(べつにそういう嗜好を軽蔑しているわけではなく、自分が持ち合わせていないというだけのはなしである)、あくまで「どうしてある事件が起こってしまったのか。その背景には何があるのか。それを避けるには何か方法がなかったのか」というのが、政治史にかんするばあいの関心である。もちろん、ブローデルらのアナール学派のように、「長期持続」を基礎に、人間の営みを重層的にとらえてゆくという歴史観もとても魅力的に、筆者の眼には映る。
さて、そういう政治史にかんする関心からいうと、第一次、第二次の両大戦はもちろん、ベトナム戦争は格好の対象である。どうしてアメリカはベトナムに介入をおこない、あの泥沼のような事態になってしまったのか。これは、日本人であるわれわれにも、真剣に検討する意味があることがらのように、筆者には思われる。
昨日の読了
デイビッド・ハルバースタム「ベスト・アンド・ブライテスト(上)」朝日文庫
あとはマクナマラの「回顧録」と「果てしなき論争」もまだ未読である。