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 諸般の事情により、今までの読書を中断して、通勤時間帯での小説に読み物を変更してから数週間が経った。今自分が行っていることと、今までの読書との、自分にとっての得失は微妙なものがあろう。
 しかし、あと二年は、最低限今のような生活を続けねばならないはずである。

昨日の購入
 「太宰治全集4」ちくま文庫

 絶版になっていたのを、amazonの古書でようやく入手した。定価の倍以上したが、仕方があるまい。いずれ再版されるような気もするが、それもしかたがあるまい。

昨日の読了
 フランツ・カフカ/池内紀訳「城」白水社カフカ・コレクション A

 いわゆるカフカ三部作の中では最高の出来の作品と思われる。筆者は、はっきり言って、「失踪者」はそれほどぱっとしない(カフカらしさがない)と思ったのだが、この「城」は「審判」よりもさらに内容・表現ともに深みを増しているように思われる。全世界で、この「城」とはなにか、という文学論文があまたあるということだが、それもよくわかる。
 少なくとも、この「城」が、迫り来るナチス・ドイツと何らかの関係がある、というようには、筆者には思われなかった。「審判」と同じ印象になるが、むしろ「城」は、この現在日本社会にも潜んでいるあるシステム、と読み解いた方が、現代性もあるし、よりリアリティを持って読める、というものだと、筆者は考える。

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2006年12月26日 07:08に投稿されたエントリーのページです。

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