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キヤノンの体質

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 一眼レフの話から少しずれる。どうやら一眼レフ分野ではキヤノンの一人勝ちになる可能性がたかそうだ。それは、センサーの大きさをフォーサーズやAPS-Cサイズに止めなかったからである。いずれ素子を作る技術は進歩し、大きいセンサーが安価で作れるようになる。すると、過去のレンズ資産がそのまま生かせる35mmフルサイズセンサーが選択されるのは理の当然だろう。
 しかし、筆者は、キヤノンという会社の体質について少々疑問を持っていた。キヤノンはトヨタと会社の体質が似ているといわれているらしい。また、御手洗会長自身も、尊敬する企業としてトヨタを挙げている。トヨタにせよ、また医療の世界では武田製薬にせよ、業界のトップの会社のやり方は共通している。こういうのを「日本的経営」というのかもしれないが、新技術を第一番には出さず、二番手三番手にその改良型を出し、一気にシェアを掠ってしまう、というやり方だ。そして、デジカメに関して、キヤノンはこのトヨタ流を踏襲しているというのだ。
 筆者はこういうトヨタ流(というよりタケダ流)のやり方が気に入らない。危険を冒して新技術を出してくる会社を評価すべきであると考えている。だから、薬剤の中では「先発品」を好んで処方するのだが、キヤノンによいイメージを持っていなかったことには別の理由があった。それはキヤノンという会社(というより御手洗氏自身の性格?)の保守性である。
 キヤノンはあの「新しい歴史教科書をつくる会」に献金している筆頭の大企業だ。筆者は、たしかに「従軍慰安婦という項目を歴史教科書に載せるのはバランスが悪い」とするこの会の主張はもっともだと思うのだが(他に生徒が学ぶべきことはあるだろう)、さりとてこの会の誇大妄想にもついていけない。ところが、さいきん御手洗氏はトヨタの奥田氏から「忠告」をうけて、従来の保守的発言を撤回しつつあるらしい。さすがに、陰の経産省と呼ばれるトヨタは、対米・対中の輸出台数を自粛したり、中国の反感を買わないような用意周到な発言をしたり、読みが深い。「師と仰ぐ」ことでそういう読みの深さを見習うのはよいことではないだろうか。キヤノンが献金をやめればもっと前向きに製品の購入を考えるのだけれど。

昨日の購入 なし

昨日の読了
 エミール・ゾラ「大地(上)」

 評価はこれから。「ジェルミナール」よりも、小説としては練れていそう。しかし、これを「自然主義文学」と呼ぶのはなぜだろう? どこが「自然」なんだろう・・・

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2006年02月16日 20:53に投稿されたエントリーのページです。

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