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運河の結末

 「収容所群島3」の運河建設の結末を知りたいというメールを頂いたので、かんたんに要約してみる。収容所にはソ連の人口の1/10くらいが収容されることになったというが、1933年から二十ヶ月の期限付きで動員された人数は、正確にはわかっていない。最終的に25万人の犠牲を出すことになったこの建設には、鉄もコンクリートも供給されなかった。石を移動させるのに使われたクレーンはなんと木製! 水門も木製、土手もすべて土でつくられ、人力を持って固められた。そして、無事に運河は完成したのだが、この尊い犠牲と払って、しかも材料も動力も与えられないまま、ほとんど人力のみで作られたこの驚くべき作品は、ほとんど使用されることはなかった。それは、設計が間違っていたのである。建設の最初から、水位が低すぎて、大きな船舶の通行ができないことはわかっており、並行して深さのある運河の建設が必要である、と考えられていた、という・・・本当にやりきれない思いにさせられると同時に、人間の偉大さ、すばらしさ、尊厳というものがこれほどリアルに表されているものを、わたくしは知らない。今サルトルが生誕百年を迎えて見直されているというが、「実存」という言葉がほんとうに生きていた時代の作品としては、ソルジェニーツィンの諸作はサルトルを遙かにしのぐだろう。

昨日の購入
 中島敦「光と風と夢・わが西遊記」講談社文芸文庫
 的場昭弘「マルクスだったらこう考える」光文社新書
 廣松渉「今こそマルクスを読み返す」講談社現代新書

 なんだかマルクス関連書籍ばかりでイヤだなあ・・・アカは嫌いだ・・・

昨日の読了
 岸田秀「二十世紀を精神分析する」「ものぐさ箸やすめ」文春文庫 C
 西鋭夫「日米魂力戦」中央公論新社 C

 どれも、決して悪い本ではないのだが、一読をお勧めする、というレベルには至っていない。

>山村さん

いえいえ、あまり読者が増えるのもどうかと思いますので、リンクは結構ですよん。
これを書いてしまっては元も子もないのだが、自分でおもしろくないと思う文章が、他人にとっておもしろいはずはない(笑)

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コメント (1)

michiaki01:

1度僕のところのリンク集に入れたんだけれど、気が付けば、個人のweblogは一つも入れてなかったので、もうちょっと後にすることにした。ごめんね。あしからず。

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2006年01月24日 00:03に投稿されたエントリーのページです。

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