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北里研究所病院受診

 化学物質過敏症における日本のパイオニアである同病院へ受診してきた。

 現在、同病院にて施行している、化学物質過敏症に関する特殊検査は、以下のものである。

・重心動揺計 身体の平衡機能を調べることで中枢神経の機能を見る
・移動光点追視計 光る点を眼球が追跡する能力を調べる
・格子視標検査 左あるいは右に傾いている格子を見分ける検査
・瞳孔径、瞳孔収縮検査 自律神経能を調べる

 筆者の場合、前三者には異常がなかった。つまり、中枢神経系の機能異常がなく、化学物質過敏症という診断が(少なくとも現在は)不適当である、ということである。最後の瞳孔検査のみが交感神経緊張型のパターンであり、自律神経失調が疑われる、というものであった。

 そこで、筆者の場合、診断は「化学物質過敏傾向」であり、「過敏症」ではなく、むしろ自律神経失調症状が顕著である、ということである。これは、もともと筆者の症状がむちうちと類似していたことと関連がある。

 担当の尾島先生によれば、「本物の」化学物質過敏症はごく少ないこと、しかし過敏傾向を有する人口は相当数に上る、ということである。中枢神経症状を発症するには特殊な体質が関与しているということだろう。

 また、「本物の」化学物質過敏症の場合、筆者が取ったような早期からの運動療法やサウナ療法は危険があり、生活指導による改善がある程度みられたのちに少しづつ行うことが必要であるとのこと。筆者の場合それらが有効であったのは、むしろ自律神経症状に効いたということであろうと思われる。それは筆者が最初から推測していた機序なのであるが、「本物の」過敏症では逆効果になることは、専門家の発言として強調しておきたい。

 またこれも筆者が予測していた通り、尾島先生によれば、過敏症は自律神経失調のみならず、精神神経疾患を合併する(どちらが先なのかはわからない)頻度がたかく、それがまた治療をむずかしくしている一因だということである。これも頷けることだ。転地療法に対して先生が批判的な見解を持っておられたのはちょっとびっくりした。


 筆者は病気の極期、つまり嗅覚異常が出現した時期に受診しなかったために、過敏症が軽快して過敏傾向となった可能性もある。いずれにせよ、現時点では過敏を有する物質の暴露を可能な限り避けて、運動・温熱という物理療法を続けてゆくのが正解である、という結論になる。

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2007年11月16日 20:21に投稿されたエントリーのページです。

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