« 光文社古典新訳文庫 | メイン | 利尻岳登山 »

本来ご法度なのですが

 こういう記事は、やはり広く世の中に知られた方がいいと思うので、独断で転載します。

 これが昨今の日本人の実態です。「中高年」とあるところに注目(つまり「今どきの若い者」が悪いわけではない)。

 この国は滅びた方がいいよ。


「航空機内で心肺停止した男性に蘇生(そせい)措置をして助けた女性が、やじ馬状態のほかの乗客に写真を撮影され、強い恐怖心などから心的外傷後ストレス障害(PTSD)になった。心肺蘇生法が普及し一般の人が救命活動にかかわる機会は増えたが、助けられなかった場合にも精神的な傷を負う恐れがある。厚生労働省は救命への意識が高まる中、これらのケースに対する心のケアなどの支援が急務と、対策の検討を始めた。

 ▽過呼吸症状

 女性を診察した国保旭中央病院(千葉県)神経精神科の大塚祐司(おおつか・ゆうじ)医師によると、女性は会社員だが救急法の指導員資格を持っており、約2年前、機内の通路で倒れた50代の男性に、独りで人工呼吸や心臓マッサージをした。約1時間後、男性は呼吸が戻り、規則的な心拍も回復して命を取り留めた。

 この間、多くの中高年の日本人男性乗客らが「テレビと同じ」「やめたら死ぬんでしょ」などと言いながら携帯電話やビデオで撮影。客室乗務員は手伝わず、心臓に電気ショックを与える自動体外式除細動器(AED)を頼んだが、持ってこなかったという。

 女性は日本人に不信感を抱き、特に中年男性が集まる場所で過呼吸症状が出るようになった。カメラのシャッター音が怖く携帯電話のカメラも使えず、当時のことが繰り返し思い出され、物事にも集中できなくなった。

 大塚医師は、女性が急性ストレス障害を経てPTSDが約半年続いていたと診断した。女性は、今もカメラを使ったり撮影されたりするのが嫌で「やじ馬の罵声(ばせい)と圧力の怖さは忘れないと思う」と話しているという。

 大塚医師は「救命活動をした後に、つらいと感じたら専門医を受診してほしい」と呼び掛ける。」

>この記事のような場面に遭遇したらと思うと、ぞっとしますね

 この記事、ちょっと断片的で、きちんと情報が伝わっていない可能性があることを了解したうえで、いくつかの問題点が拾えそうです。まず第一に、航空会社の責任。客室乗務員にはAEDの使用法も含め、当然心肺蘇生法の基本を習得させているはずですが、それが出来ていなかったという可能性。日本の航空会社でそれがありうるとしたら、人員が続々逃亡していると言われる○カ○マ○ク社だろうか? もしそれが真実ならば、北海道へのフライトは気をつける必要がありそうだ(笑)。

 次に、客室乗務員が乗客を制止しなかった可能性。この場面ではいくらなんでもやめさせるべきだろう。これも客室乗務員の教育の問題だ。それに、機長はいったい何をしていたのだろう。

 最後に、日本における政治的なスタンスは、もはやリベラルではやっていけないのではないか、という疑問。道徳は本来法律とは別のものであるが、もはや道徳で国民が自律的に社会を形成してゆく能力がないのなら、道徳を破棄してすべての社会生活を法律でコントロールする必要があるのではないだろうか。そのように国民の信頼を置かないのなら、やはりファシズムこそ日本のような国家に相応しい形態と言えるのではないだろうか。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://out-of-date.info/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1128

コメント (2)

石川島:

この記事読みました。
僕の遭遇した件では、幸い野次馬はほとんどおらず、客室乗務員、特にチーフパーサーの男性は、非常に献身的に対応していたと思います。
この記事のような場面に遭遇したらと思うと、ぞっとしますね。

石川島:

あ、ちなみに、その、きちんと対応していたキャリアはAFでした。


コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2008年06月25日 20:47に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「光文社古典新訳文庫」です。

次の投稿は「利尻岳登山」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。