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夜行日帰りの功罪

 もちろん原則は避けるべきです。それは・・・

1)概日リズムを崩す
2)人間にとって一番アブナイ時間(明け方)に行動することになる
3)熊や有害動物(クルマなど)に遭遇する可能性がある

 からです、もちろん。

 新宿22:00のあずさ121号に乗ると甲府に23:42に到着する。ここから小淵沢行きの終電に接続し、0:38に小淵沢へ着くことができる(この季節だと、特別運行のムーンライト信州を利用することも可能だ)。この列車を利用するときに注意すべきなのは、「新宿発」ではないことである。このかいじは東京発だ。だから、自由席で座りたいときには東京あるいは四ッ谷から乗るべきである。もっとも、立川あるいは八王子で確実に着席することはできる。

 小淵沢の周辺で適当な仮眠施設はない。駅のログハウス風の待合室を使うか(シーズン中は結構一杯になってしまうそうだ)、歩いて1時間近くかかる「道の駅 こぶちざわ」の無料休憩所を使うかである。こんかいは、前者を利用した。しかし、注意しなければならないのは、改札でひとが消えてしまうため、Suicaを利用したときに出札処理ができないことである。これには注意を要する。

 仮眠後小淵沢駅を出たのが二時過ぎ。そこから登山口である観音平まで歩くことになる。途中で道の駅に寄り、缶ジュースを飲みトイレを済ます。なお、駅の周りにコンビニなどないので注意する必要がある。観音平までは歩いて三時間半くらいであるが、この間はヘッドランプはあったほうがよい。しかしなくても歩ける。天文ファンご用達の八ヶ岳山麓ゆえ、星が大変綺麗でなかなかロマンティックである。

 観音平でトイレを済まし、「延命水」(なかなかよい名前だ)の水場で補給をし、出発。熊が出るということなので熊よけの鈴を付ける。ここから開けた雲海まで一時間。ここで少し仮眠を取り(歩いているときにひどい頭痛に襲われた)、次の押手川へ向かう。ここまでは地図でみるよりずっと緩い感じの登りだ。押手川で青年小屋への道を分け、頂上への直登コースを取る。ここからは若干傾斜がきつくなるが、地形図から想像するよりは緩い。ただ、頂上まではコースタイム一時間二十分ほど、もう着いたんじゃないか、とたびたび期待を外されるので、ゆっくり登った方がよい。青年小屋の宣伝看板「冷たいビールやかき氷が待っている」(かき氷はともかく、ビールなんか飲んだら下山できなくなるって・・・あとは、経験上気圧の低い山の上で飲むビールは、なぜか美味しくない。下山してから飲むのが最上である)を過ぎると程なく頂上だ。荒涼とした感じの場所だが、釜無川を挟んだ南アの鳳凰三山、白峰三山や権現岳、赤岳といった八ヶ岳主稜の展望がよい。

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 ここから青年小屋を目指して降りる。青年小屋は権現岳への稜線のコルに立っていて、ここのベンチで休憩を取る。ここのバイオトイレの綺麗さは筆者がみたうちでも一、二位を争う。使用料百円は良心的で、ここならもっと取っていいんじゃないかと思う。ここからの権現岳へ向かう稜線はなかなか魅力的な場所だ。森林帯を抜けると八ヶ岳らしい岩陵帯になり、過ぎてきた編笠山や青年小屋、行く手の権現岳、そして左手には阿弥陀岳(赤岳は奥まっていて雲のため同定し難い)だろうと思われる山並みの展望が素晴らしい。ノロシバを過ぎてギボシへ向かうここ、ちょっとみると「登れないんじゃないか」とおもうが、北側のエッジは切り立ったガケになっているけれども、稜線はうまい具合にわりとなだらかで、登山道もむりなく付けられている。この登りはなかなか楽しい。ギボシの頂上は巻いて過ぎ(権現岳側から直登ルートがあるようだ)、権現小屋を過ぎキレットへの分岐を過ぎ、程なく権現岳である。直射日光が照りつけると、さすがに暑くて昼食を取れるような場所がない。仕方なく下山路の三ツ頭方面へいくらか歩いてゆくと、潅木で日が遮られている場所を発見、昼食となる。

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 ここから三ツ頭を経て前三ツ頭に着くと、ここから左側の尾根を落ちてゆく急降下の下りだ。ここは登りにとるととんでもなくきつい(傾斜は30度以上ありそう・・)と思ったが、西丹沢でも谷川岳でもこのくらいの傾斜はあるのだ。短時間で距離が稼げることを考えるとわるくないかもしれない。それよりもここまですでに八時間以上歩いてきて疲労が出てくるときに、この下りは相当きつい。足を痛めないように休み休みゆっくり降りてゆくが、それでも駅に着いた時には足裏と足指をかなり痛めてしまったようで(何度か捻挫しそうになったし)、このような場所では重登山靴に軍配が上がるようだ。

 天女山の駐車場に着き、タクシーに電話をすると「出払っていて二十分以上かかります」とのこと。やむなく甲斐大泉まで徒歩ということになったのだった。

 なかなか楽しいコースだったが、やはり仮眠を十分に取らなかったため、自覚的にはかなりきつかった。次は権現岳からキレットを経て赤岳へ至るルートを考慮中である。先日のリベンジである小川山〜瑞牆山は暑そうなので、天候の涼化を待ちたいとおもう。

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2008年08月09日 13:16に投稿されたエントリーのページです。

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