最近の読了
マルセル・モース「贈与論」ちくま学芸文庫 C
エリ・ヴィーゼル「夜・夜明け・昼」みすず書房
モースの「贈与論」、名著として有名だが、あまりにも多くの書籍に引用されているため、オリジナルを読む新味に乏しい。もちろん、内容がわるいわけではないのだが。
エリ・ヴィーゼルの代表作である、この連作・・・高く評価されているし、訳者の村上光彦氏の解説も的確で、うっかりA評価をつけてしまいたくなる。
そう、本書はある意味では必読である。どういう意味で? イスラエルにおけるシオニストのやり方を理解する上で。エリ・ヴィーゼルはイスラエルの強硬な支持者であることはよく知られている。ホロコースト経験者であることと、パレスチナ人を最初から存在しないものとして扱うこととは、両立するのか? その日本人の疑問を解くために、必読の文献であるように筆者には思われるのだ。
もう少しよく考えてからコメントを書きたいと思う。特に、「夜」を筆者は無条件に肯定してしまう気には、到底なれない。