翌朝、食事を済ませて、トムラウシ山へ登頂。これから向かう十勝連山が綺麗にみえる。左端の独立峰のようにみえる山は富良野岳、右端に聳え立つ堂々とした山はオプタテシケ山であろう。

ここからテン場に戻り、撤収。八時過ぎに出発。昨日の十二時間歩行の疲れがまだ残っている。ここからまずは三川台を目指す。ここもそうだが、大雪山〜十勝連峰の縦走路は、かなり遠くまで見通すことができるだけに、「ああ、あんなに遠くにあるのか・・」とかえって意気を喪失させるものがある。
三川台は左がカール地形となっている高台であり、ここで西から南へ方向を変える。本格的な十勝方面への縦走路である。1750mの高台からユウトムラウシ川に沿って1507mのコルまで下降、そこから再び200mの急登がはじまる。辿り着いた頂上がツリガネ山である。
ここからのアップダウンもきつい。しばらく緩やかに下ってゆき、目前に1591mをみながら左へ巻いてゆく。ここには残雪があり、傾斜も急で危険であったのでいちおうアイゼンを装着した。ここはわかりにくく、ずっと左斜面をトラバースしてゆくわけでなく、地形図のとおりにトラバースの途中から山腹を駆け上がり、稜線に乗るのである。ここの道はかなり不明瞭で注意を要する。次の頂がコスマヌプリである。
ここまで来れば、1668mのピークを過ぎ、カブト岩からの下りは目前である。カブト岩への道はハイマツ帯であり、明日の目標であるオプタテシケ山が文字通り聳え立っているのが見える。名山である。

カブト岩を越えて、オプタテシケ山の麓へ下ってゆく。1404m付近に水場がある。ここを過ぎて、1450mくらいのところにテン場があるはずであるが、見当たらない。ここから先に進むと、残雪が豊富に残っていて、テン場らしき形跡はまったくみえない。雪に埋もれてしまったか、水没してしまったかどちらかなのであろう。仕方がなく、水場付近の平らなスペースにテントを張り、翌日を待つことにする。