基本的にchickenな筆者は、高峰での悪天が恐ろしい。寒冷前線が南下しつつあるといニュースを聞いて、さすがに南アは恐ろしいと思い、やめてしまった。
さて、どうしよう? 前線は南下するので、上越国境などは比較的いいらしい。地図とにらめっこの末、白毛門、茂倉岳、平標山は今回は却下、吾策新道から万太郎山を目指すことにする。あわよくばそのまま西へ縦走の予定である。
「とき」の始発、東京駅6:08は上毛高原に停車しない。越後湯沢着が7:26なのだが、湯沢発みなかみ行きの上越線上りは一分後の発車で乗り継ぎ不可能、土樽駅方面をはじめとする越後バスの登山関連路線はことごとくこの電車より先行している。本当にやる気あるんか、JRそして越後バスよ??
そこで仕方なく高崎から延々上越線下りに乗ることになる。みなかみの駅で湯沢方面への各駅に乗り継ぐことができるのだが、かなりの数の登山ルックの客が乗り込んだのには驚いた。谷川岳ロープウェイ駅へは、ここみなかみから直通バスが出ているのだが。このまま越後三山にでもゆくのだろうか?
けっきょく、土合の駅で大半の客は降り、清水トンネル(「雪国」のそれである)を越えて土樽で降りたのは、筆者のほかは蓬峠に向かう夫婦連れと、ヘルメットとピッケルで完全武装した全共闘の・・・じゃなくて、沢登りのプロらしき集団だけだった。
土樽の駅からは車道を歩くが、途中茂倉岳方面よりの分岐が草に埋もれて分かりにくい。しばらく歩くと駐車場があって、そこから踏み跡が右へ延びているがこれに入ってはならない。車道とふたたび合流するからである。尾根への取り付きは沢沿いにも延びているが指導標はなく、車道を詰めて末端に指導標が現れるのを待とう。「万太郎山方面」の道標がある。
しばらくは植林のなかの急登が続くが、ときおりブナの大樹が現れるのが谷川連峰らしい。しばらくすると植林帯を抜けて、尾根に出る。雑木の中の道である。この道は、土樽山の家のご主人だった高波吾策氏が切り開いた、人工の登山道だが、奥多摩や丹沢の人工的登山道に慣れているハイカーにとってはびっくりするようなプリミティブな道である。そのワイルドさと、人のすくなさがこの道のいいところであろう。見通しはかなり上部に出ないと利かないからである。
あんまり時間が経ち過ぎているので、いったんここで打ち切る。手が痛い・・・