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TFCC損傷(9)

 日本語の文献を読んでみる。最近のものでは、日本でのTFCC診療の第一人者と言ってよい慶大の中村俊康先生の「三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷に対する関節鏡」(「関節外科」vol.27 4月増刊号)と、関西電力病院の藤尾圭司先生の「三角線維軟骨複合体損傷に対する鏡視下手術」(「整形外科」Vol.57 No.8)や「Foveaでの三角線維軟骨複合体損傷に対する鏡視下手術」(「臨床整形外科」43巻5号)などが参考になる。まとめよう。

・TFCCの役割のひとつに、遠位橈尺関節(DRUJ)の安定性の保持がある。つまり、TFCCは実質的な遠位橈尺靭帯である。
 これを明らかにしたことが中村先生の業績のひとつである。
・現在でも、新鮮例には「三ヶ月間の安静」が以前としてゴールドスタンダードの治療である。
 これは、関節鏡による治療の内容と関係がある。
・Palmerのclass1損傷では、1A, 1Cは基本的にdebridementで足りてしまうことが多い。1D(橈骨遠位端での損傷)は、靭帯再建や縫合の対象になるが、1D損傷ではDRUJの不安定性が症状として比較的現れにくい。よって、鏡視下手術の対象として最も着目されているのは、1B損傷である。
・1B損傷は、血流の比較的豊富な部位であるため、二、三ヶ月間の固定で自然治癒しうる。しかし反面、治らない場合、DRUJの不安定性を来しやすい。
・TFCC損傷の症状のかなりの部分(握力の低下や回外回内の痛み)は、DRUJの不安定性のためであり、それをきちんと診断することは治療方針の決定の上でcriticalである。
・1B損傷の中には、靭帯断裂のほか、靭帯付着部である尺骨小窩(ulnar fovea)での剥離型損傷があり、従来縫合は技術的に困難であるとされてきた。

 ということで、最近のトピックスは「DRUJの不安定性」と「Foveaでの損傷」であるらしい。class2損傷に対しては、選択肢は「鏡視下での尺骨頭切除(Wafer)」「尺骨短縮術」そして「Sauvé-Kapandji法」ということになる。

 筆者は二ヶ月間サポーター生活をしていて、すっかり手指拘縮を来していることに気がついた。握力は左30kg、右10kg。レントゲンでは月状骨に骨びらん?? やっぱりCRPSみたいだなあ。。。やっぱりオペが必要か!?

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2009年10月21日 23:38に投稿されたエントリーのページです。

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