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トライアスロンはなぜ鉄人スポーツなのか

 そんな疑問を持つ人間は、自転車に乗ったことのない人間である。

 前にも書いたが、雲取山への主なルートは次の通り。

1)三峰口からアプローチするもの
 伝統的には三峰神社経由で、霧藻ヶ峰〜白岩山〜芋ノ木ドッケへ至るもの。バリエーションとして、大血川渓流釣り場から大陽寺を経て縦走路へ出ることもできる。

2)奥秩父縦走路からアプローチするもの
 これは、もちろん飛竜山からずっと縦走することもできるのだが、それよりも奥多摩湖畔のお祭から後山林道経由で三条の湯へ入り、そこから三条ダルミから縦走路へ合流するコースが取られることが多いだろう。

3)石尾根を経由するもの
 奥多摩駅からずっと石尾根を歩くだけでなく、代表的コースの鴨沢〜七ツ石山のコースもここに含まれる。

4)長沢背綾を経由するもの
 酉谷山や天祖山。タワ尾根などを経由するコースがここに含まれる。もっともチャレンジングなコース。

5)日原谷を経由するもの
 日原林道沿いに日原川を遡行し、尾根または沢沿いに雲取を目指すもの。野陣尾根を登る富田新道、大雲取谷沿いの大ダワ林道、唐松谷沿いの唐松谷林道の三つがここに含まれる。

 筆者はここに挙げた大部分を歩いているが、一般的には鴨沢からの往復が雲取への最短コースとして知られている。しかし、「登山口からの」最短コースという限定を付ければ、じつは5)のコースが最短なのである。しかし、このルートに人影は少ない。それは、日原林道に入るには、自家用車が必要なのである(タクシーは、日原渓流釣り場までしか入ってくれない)。

 では、奥多摩駅から自転車でここまで入ってみてはどうだろうか。誰もが考えそうなことではあるが、ネックが二つある。ひとつは、距離と標高差だ。奥多摩駅の標高は343mであり、到着点である、日原林道から富田新道が分岐してゆく地点の標高は980mくらい。距離は16.5kmである。これがどのくらいきついのか・・・
 もうひとつのネックは、日原林道の道の状態である。日原林道は渓流釣り場のところが起点となっている。そこからしばらく進むと天祖山の東側を走る孫惣谷(まごそうだに)林道を分岐し、そこから日原川沿いに天祖山の南側を走行するようになる。この孫惣谷林道までは未舗装路でも比較的整備されている(トラックの運行があるため、大きな石は排除されているのだろう)が、天祖山登山口を過ぎてしばらくすると、道はとたんに悪くなる。ここ、まともに走ると、かなりの自転車がパンクするだろう。


 さて、いかがなものだったか。ずばり、ここをみていただくのが一番早いと思う。まず、行きは東日原まで36分。標高差150mを考えれば、まあまあのペースであろうか。孫惣谷林道までは何とか自転車に降りずに来ることができたが、ここからはさすがにきつい箇所は降りて自転車を押して歩いた。東日原から富田新道分岐までが8kmで、55分で到着している。平均時速8.7kmは、なかなかよいタイムであると思う。問題は、9時8分にここに到着したときには、すでに疲労困憊していたという事実である。これは、炎天下にハードなアクテビティを行ったため、かなりの脱水状態を来していたからだろう。富田新道は標高1700mくらいから傾斜が緩やかになり、針葉樹の原生林地帯を通過してゆくが、この美味しいポイントを十分に味わうことができなかった。小雲取山を過ぎるころからだんだん元気になってきたが、脱水がよくなってきたからだろうと思う。しかし、何と登山口から2時間3分で雲取山へ登頂できている。ここが最短コースであるゆえんである。

 帰りは、大ダワ林道が崩落のため通行禁止になっていたので(死者が出たらしい)唐松谷林道経由で戻った。けっこう飛ばしたつもりなのに1時間54分かかっているのは、何のことはない、富田新道の方が短かったからである(4.81km、唐松谷林道経由だと雲取まで8.05km)。この林道は、唐松谷に出るまでは急降下してゆき、唐松谷に出た後は延々とトラバース道が続いてゆくという単調な道である。特別な理由がない限りはエスケープルートとして使うくらいで、富田新道を往復したほうがよいだろう。ここを歩いている途中で雷と夕立(というには早い時間だったが)、そして雹が降ってきた。下山したときにはすでに止んでいたので、一時間くらい続いたのだろうか。

 さて、特筆すべきは帰りの奥多摩駅までのサイクリングである。孫惣谷林道分岐までの日原林道の下りはまさにダウンヒル競技状態であり、とてもスピードが出せたものではなかった。ここまでの平均時速が10.2km/hr, 4.61kmの道のりである。ここからは同じ未舗装路でもぐっとよくなり、スピードを出すことができる。東日原までの2.28kmの平均時速は18.8km/hrである。東日原から奥多摩駅までは意外に時間がかかり、24分であった。かなり本人はスピードを出したつもりだったのだが、登りが意外に健闘したということだろうか。奥多摩駅到着が14時38分だから、雲取山日帰りとしては例外的に早い到着であっただろう。

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2010年07月24日 21:07に投稿されたエントリーのページです。

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