死刑廃止論者の前参院議員、現法相の千葉景子氏が、死刑執行に踏み切ったことは、いわゆる「政治的判断」なのだろう。どのような政治的な圧力が彼女にかかったのかはわからない。
しかし、はっきり言えることは、これで千葉景子氏自身の政治生命は完全に終わった、ということである。死刑執行が民主党政権にとって支持率を上げる要因になると思ったのであれば、現執行部の底の浅さも知れたものである。
やっぱり自民党に政権を戻すべきか?
さまざまなことが考えられる。
まず、千葉法相がみずからのイニシアティブで、死刑執行のサインを行ったとは考え難い。死刑執行を行うことが民主党にとって、そして現職の国会議員ではない千葉氏にとって、プラスになると判断した誰かがいて、それを千葉氏に強要したのであろう。
千葉氏にとって最良の選択は、死刑執行を拒んで辞任することであったが、そのことが民主党にとってマイナス材料になる、ということで、辞任を慰留され、やむなくこれに従った、と考えられる。が、それにしても千葉氏が辞任しなかったことは、彼女のみならず、日本の政治史上に残る汚点のひとつとなるであろう。そのことが誰にもわからなかったのか?
また、民主党は、自民党とのちがいを際立たせる意味でも、政治的判断として死刑執行はすべきではなかった。総理府の調査結果から、死刑を執行することが人気上昇に繋がると考えたのだろうか?
いずれにしても、民主党に政権を担う能力はなさそうだ。