筆者にとって、最も書評を書くのが苦手なジャンルの本に属する。
最近の読了
パウロ・コエーリョ「アルキメスト」角川文庫ソフィア A
世界中で読まれているベストセラーだそうである。「オトナのための童話」というところだろうか。話の筋を書くのは例によってネタバレになるために書きたくはないのだが、ひとことで要約してしまうと、旅は人間を成長させてくれる(同じテーマの大衆小説?に、宮城谷昌光の「重耳」がある)こと、そして夢を夢として持ち続けるだけで現実に追い求めない生き方はあるけれども(作者はそれを決して否定はしていない、とわたくしは思う)、追い続ける者に神・・・ここでいう神は、特定の人格神ではないように思われる。作者はどの宗教をも否定していないようだ・・・は微笑んでくれる、ということだ。
それを、如何に小説という方法で実現しているかは、じっさいに読んでみるのが一番よい。薄い本だしむずかしいところもないので、一日で読める。